【特集】東京下町の「おかず横丁」愛される“ごはんのお供”

おかず!

東京・台東区でおかずが集まる下町の「おかず横丁」。愛されるごはんのお供をいっただきまーす。

■創業140年の鮮魚店 味も焼き加減も絶妙の西京焼き

仲谷亜希子リポーター:
「台東区のおかず横丁にやってきました。こちらでおいしい“ごはんのお供”を探しにいきたいと思います」

御徒町と蔵前エリアの間に位置する、ご飯のお供が集まる、通称「おかず横丁」にやってきた仲谷リポーター。早速何かを発見しました。

仲谷リポーター:
「いま何焼いてらっしゃるんですか」

魚米 横山欣司さん:
「銀だらの味噌漬けと鮭」

食欲をそそる香りの元は創業140年以上という鮮魚店の「魚米(うおよね)」。新鮮なお魚はもちろん、直火でじっくり焼いたお魚が人気のお店です。ごはんのお供にぴったりなお魚は何か尋ねると。

魚米 横山さん:
「銀だらなんか最適ですね。味噌を焼酎でやや緩めに解いて、漬けてから2日ぐらい置いてから焼いております。よそで買ってる方はここ銀だら安いねっていう方が結構いらっしゃいますよ」

一番人気「銀だら西京漬け」の焼き魚。他のお店だと一切れ700円近くするものが、大ぶりなサイズでなんと450円。

それでは、このお店自慢の「銀だらの西京漬け」をごはんと一緒にいただきます。

仲谷リポーター:
「相性抜群ですね。甘辛い味噌がごはんをどんどん食べたくさせる」

店先でかりっと焼き上げたお魚にお箸が止まりません。

ついつい焦がしてしまう西京漬けも魚のプロが焼くのでちょうどいい焼き加減。

お客さん:
「(店で)焼いていただいた方が美味しい。パリパリって焼けるじゃないですか」

■昭和20年代から町の人の胃袋を支えてきた商店街

「おかず横丁」として親しまれるようになったのは昭和24年頃。周辺には町工場が多く、家族全員が働いていたことから“ご飯を炊いていればこの通りでおかずが全て揃う”ということで「おかず横丁」と名付けられたのです。現在開いているのは約20店舗ほどです。

地元の人:
「ちょっと今はさみしくなっちゃいましたけど」 

一方で、若い世代からすると。

周辺に引っ越して来た女性:
「来てびっくりしました。なんかエモい横丁があるなって」

最近では新たなお店も増えてきて、週末ともなると横丁に人通りが増えたそう。

■週に1日しか買えない 旨みを閉じ込めた絶品焼き豚
                   
ぶらりと歩いていると、またまたいい香りがしてきました。

仲谷リポーター:
「松屋さん・・・焼豚専門店。でもきょうはやっていないのかな?こんにちは。きょうお店はお休みですか?」

松屋 遠藤剛さん:
「きょうは休みというか、仕込みなんです。うち土曜日しかやってなくて」

週に一度、土曜日には約60本限定で出来立ての肩ロースやバラの焼豚(200グラム約1000円~500グラム約2500円)を販売する松屋。焼豚のこだわりは、焼き目を入れ旨味を閉じ込めたあと、醤油・唐辛子などが入ったタレで30分~1時間、2回ほど煮込むだけ。長時間煮詰める焼豚と違い、お肉本来の旨味が残っているんです。

お客さん:
「土曜日しかやっていないっていう限定感とシンプルにおいしい」
「ごはんにも最高。甘すぎないし食べやすい、柔らかいし」

元々は精肉や揚げたてコロッケが人気のお店だったのですが、約10年前に閉店。息子の剛さんが5年前にお店の人気商品だった焼豚を復活させたのです。

松屋 遠藤さん:
「父と母がずっとこのお店をやっているのを見て育ったので。ふつふつと、なんとか(お店を)やりたいと。商人魂ですかね、ちょっと出てきちゃった」

それでは人気の焼豚を特製のタレと一緒にいただきます。

仲谷リポーター:
「このタレがお肉に加わることによって、より一層お肉や脂身の旨味を強調してくれる。お互いのいいところを引き立てているのが、またすごい計算された部分だと思います」

ごはんがすすむお供はほかにも。東京のブランド豚「TOKYO X」の焼豚と5種類のお味噌がブレンドされた焼豚の味噌漬け「東京X 味噌漬け(1728円)」です。ビンからスプーンですくってみると・・・

仲谷リポーター:
「これお肉ですよ。ごろっと入ってるんです。味噌と豚がまたすばらしいマッチングですね」

使われている味噌は「おかず横丁」にある創業65年の「郡司味噌漬物店(ぐんじみそつけものてん)」の味噌。魚米の銀だらの西京漬けにもこの味噌が使われており「おかず横丁」に欠かせない存在なんです。
 
■懐かしくて安心な味 昔ながらの和惣菜

続いて発見したのはレトロな佇まいの惣菜店。店先のショーケースには大皿にのった和惣菜がずらりと並んでいます。昔ながらの“和惣菜”を作り続けている創業87年の「入舟や水上(いりふねやみずかみ)商店」です。

カウンターに並んでいるのは、どこか懐かしく感じる国産大豆を甘く煮た「うずら豆(200グラム260円)」や、大豆に大きく切り分けられたコンニャク・竹輪などを甘じょっぱく煮込んだ「五目豆(200グラム340円)」など。4月になると、新じゃがいもを甘辛く煮た惣菜も人気なんだとか。

入舟や水上商店 水上瑩子さん:
「こだわりは自然の味でお砂糖とお醤油とで。へんなもの入れないで煮ています」

そんな、お店一番人気の五目豆をいただきます。

仲谷リポーター:
「ふっくら炊きあがっていますね。昔なつかしいおふくろの味っていう感じ。これもまたごはんに合いますね~」

昔から食卓の一品として、多くのお客さんが訪れていた水上商店。
時代が変わってもその姿は変わっていませんでした。

常連客:
「昔からこのうちで作ってるから。やっぱり美味しくて来ちゃう」
「ここは手料理で結構リーズナブル。安心して食べられるので毎日来ています」

そんなお店の味を継ぐため息子さんがお店に立つことが増えたそうです。

息子 水上雄二郎さん:
「最低でも創業100年までは続けたい」

水上瑩子さん:
「あと20年頑張ってもらわないと」 

「おかず横丁」で愛されるごはんのお供。できたてのお惣菜を求め ぶらりと歩いてみてはいかがですか。
(18日18:51)

10 COMMENTS

Ayumi Tokunaga

ごめんなさい、バグで虐待サバイバーの動画にここのコメント欄が開いてて、その時は意味がわからなくて、あんなコメント書いてしまいました。やっぱり生卵が1番ですよね!ごめんなさい🙇大変失礼を致しました。

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