浦田琴恵と琴姫号

おかず!

2006年、「桜島プロジェクト」を経て、縁もゆかりもない桜島に単身移り住んだ浦田琴恵。
当初は、東京に住んでいたとき同様に、ホテルのウエイトレスのバイトなどもしていたが、「外から人が移り住むのは、桜島に嫁いできたお嫁さんだけ」という桜島の特殊事情もあり、いっしょに働く10代の若者にいじめられたという。

そんな浦田琴恵を救ったのが「先生」という立ち位置と、とっぴなペイントを施したマイカー「琴姫号」だった。

そんな浦田琴恵を救ったのが「先生」という立ち位置と、とっぴなペイントを施したマイ カー「琴姫号」だった。
琴姫号でガソリンスタンドに立ち寄ると必ず話しかけられるので、そのときにイベントのチラシを渡して地道に広報をするとか。

そういえば、都内の公園に移り住んだ直後の小川てつオも、若くて健康な青年がホームレスとして公園に住むことをほかの住人に怪訝に思われないように、わざわざ絵など描いて「絵描き」という立ち位置で、コミュニティに溶け込んだといっていた。

この琴姫号は、桜島プロジェクトで鹿児島在住のアーティスト早川由美子さんが、使っていた「下絵を描いて、来場者に色を塗ってもらう塗り絵」の手法を用いて、知り合いに下絵を描いてもらい、九州のアートスポットを巡りながら出会った人たちに色を塗ってもらうことで、このような車になっていったのだという。

ちなみにこの「九州アートを探す旅」プロジェクト、「わくわく混浴アパートメント」前年に企画したので、ほとんどのアート関係者が、まだ浦田琴恵のことをまったく知らずに受け入れてくれたことがまたよかったといっていた。

この旅でも、やはり、「よそ者」が来たことで、歓迎されたり、されなかったりして、時には信じられないような意地悪もされたらしい。
しかし、浦田琴恵は、その経験をもしっかりと糧にして、次のプロジェクト「わくわく混浴アパートメント」に生かしていったのであった。

▼九州アートを探す旅 琴姫ブログ
 

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▼浦田琴恵と中山亜美のわくわくトーク@ART LAB OVA

別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」国内展「わくわく混浴アパートメント」コーディネーターとして、オンボロ下宿屋を、若手アーティストの情熱が渦巻く場としてよみがえらせた浦田琴恵。
いまや、横浜寿町、佐賀など、日本全国からお呼びがかかる彼女は、廃屋の、もしくは地域とアートのジャンヌ・ダルクなのか?
縁もゆかりもない桜島に居住しながらの日常生活も含め、現在彼女の抱えるプロジェクトなどから、夢と不安に満ち満ちた乙女心をぶっちゃけトークしてもらいましょう。
取手アートプロジェクトや別府を一緒にやってた中山亜美ちゃん(アートマネージャー、山中カメラのカメラシスターズ001)も参加します!

・日時 2010年2月24日(水)
19:30~(開場19:00)
・会場 ART LAB OVA13坪のアートセンター
横浜市中区桜木町3-13大島ビル5階
(JR地下鉄桜木町駅徒歩3分|紅葉橋交差点角|宮崎地鶏ビル)
・料金 1000円お茶+白米付き
*おかず持ってきてくれた人500円引き
*手作りはもちろん近所の名物おかずなど大歓迎。
・予約 1)名前、2)職業、3)参加動機、4)おかずの有無を記載して以下まで。
*オーバの知り合いは1)と4)だけ明記してください。
artlabova★dk.pdx.ne.jp(★→@)

▼浦田琴恵 URATA KOTOE うらたことえ
アーティスト。1979年静岡県生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科卒。2007年より桜島在住。
火山をテーマにしたインスタレーションや、廃業した温泉ホテルや空き家を使ったプロジェクト、コスプレ写真、
九州のアートスペースを巡る旅のプロジェクト、人の家の玄関を借りて行う「玄関コンサート」、公民館講座の講師など、
ジャンルにとらわれない様々な活動を行なう。

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